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教材動画づくりが、途中から急に楽になった——変えたのは、私がやる作業を「確認だけ」にしたことだった
教材の動画を作り始めたはずなのに、気づけば毎回、録画と素材集めと確認作業で一日が溶けている。
そう感じたことはないだろうか。
動画教材づくりは、中身を考える時間よりも、周りの作業に時間を取られやすい。
しかもそれは、能力が足りないからではない。
作り方の中に、私がやらなくてもいい作業が、混ざったままになっているだけのことが多い。
私はこれまでに、講座の動画を3つ作ってきた。
初級コース、中級コース、そして中級コースのハンズオン動画だ。
3つ目の今は、正直に言うと、本当に放置で完成している。
AIを増やしたわけでも、道具を買い足したわけでもない。
やったのは、作業の分け方を見直して、チェックの担当を増やして、直したことを毎回、仕組みに書き戻すことだった。
初級と中級は、チェックが私だけで、手戻しが多かった
見た目の「型」を作る時期だった
私が作った講座は、次の3つだ。
| 順番 | 講座 | 公開 |
|---|---|---|
| 1つ目 | 初級コース | 無料 |
| 2つ目 | 中級コース(全8回) | 無料 |
| 3つ目 | 中級コースのハンズオン(実演つき) | 有料。 noteで販売予定 |
初級コースでは、まずpptxのテンプレートを作って、見た目を整えるところから始めた。
中級コースでは、そのテーマカラーを変更した。
この2つは、動画の「型」を作っていた時期だった。
確認する人が、私しかいなかった
この時期のチェックは、私だけだった。
作ったものを私が見て、直したい点を伝えて、作り直してもらう。
その繰り返しなので、どうしても手戻しが多くなった。
見た目の型が決まっていない段階では、何が正解かも、私の頭の中にしかない。
だから、私が見て初めて「違う」と分かる。
この構造のままだと、回数を重ねても、楽にはならなかったと思う。
ハンズオンの台本も、最初は私が動く前提だった
台本v1は、私が録画する前提になっていた
ハンズオンの動画は、台本を先に作り、そこに沿って画面の実演、録画、動画への組み立てまでを進めている。
ハンズオンの3本目の台本を作ったとき、最初の版(v1)は、こう書かれていた。
録画も、素材にするファイルの選定も、作業用フォルダの準備も、私がやる。
台本を作るAIが、そういう前提で書いてしまっていたのだ。
そこで私が言ったのは、こういうことだった。
2本目では、スクリーンショットも、ローカルのClaude Codeが撮っていた。
自分がやらなくていいことは、やりたくない。
台本は、すぐにv2に作り直された。
録画、スクショ、素材ファイルの選定、実演の実行、画像化。
これらは全部、ローカルのClaude Codeが受け持つ。
私の作業は、確認2回だけになった。
楽になった理由は、作業の分け方とチェックの担当だった
変わったことを表にすると、こうなる。
| 作業 | 初級・中級の頃 | ハンズオン |
|---|---|---|
| 画面の録画・スクショ | 私も関わる | Claude Codeがやる |
| 実演に使う素材の選定 | 私がやる前提 | Claude Codeが探して選ぶ |
| 実演の実行と記録 | 私がやる前提 | Claude Codeが別セッションで走らせ、ログを残す |
| 題材の決定 | 私に聞いてから | 進行中の仕事から、台本を作る側が決める。 違えば確認のときに直す |
| 事前のチェック | 私だけ | 他のモデルが事前にチェックする |
| 私の作業 | 多数。 手戻しも多い | 確認2回だけ(中身のOKと、完成動画のOK) |
ここで大事なのは、私が確認をやめたわけではない、という点だ。
確認は残した。
ただ、手を動かす作業を手放して、判断する作業だけを自分の手に残した。
さらに、私が見る前に、別のモデルに一度チェックさせるようにした。
私が最初にチェックする段階で、私の許可のいらない箇所はすでに直っている。
初級・中級のときに多かった手戻しは、大きく減った。
質が上がったのは、ルールを一つずつ足したから
出来上がりの質のほうは、台本の書き方にルールを足していった結果だと思っている。
一つ目:実行する指示文は、一字一句書く
「わざと直りにくいお題を与える」のような、曖昧な書き方は禁止にした。
実演で走らせる指示文は、一字一句、台本に書く。
これで、誰が撮っても、同じ実演になる。
二つ目:実際の結果と違うことは、言わせない
実演の結果は、想定どおりにならないことがある。
そのときは、その場面をカットするか、実際の結果に合わせてナレーションを直す。
時間の数字を出す場面でも、実際に計った秒数だけを使う。
推測や概算は入れない。
実演した結果が、想定と違ったなら、それは教材にとってむしろ価値がある。
ただし、それを見たまま出すというルールがないと、想定に合わせて話を作ってしまいがちだ。
三つ目:前の回の動画と並べて、違和感を確かめる
これは、ハンズオンの4本目のときに気づいた。
私は毎回、前の回の動画を見返して、違和感がないかを確かめてから、OKを出していた。
気づいたのは、これも私がやらなくていい作業だ、ということだった。
今は、完成動画を、前の回の動画と並べて比べる作業を、Claude Codeが確認の前に済ませる。
カードの見た目、ナレーションの速さと間、用語の使い方、冒頭と締め方。
直せるものは、その場で直す。
私のところに上がってくるのは、直せなかったものだけになった。
直すたびに、スキルに書き戻した
もう一つ、効いたことがある。
私が指摘するたびに、それを、台本を作るスキルに書き戻していったことだ。
「自分がやらなくていいことはやりたくない」も、「前の動画との整合チェック」も、スキルの中に、毎回必須の手順として入っている。
だから、次の回では、同じ指摘を、もう一度しなくて済む。
初級・中級のように、私だけがチェックして、その場で直して終わりにしていたら、指摘は私の頭の中にしか残らない。
スキルが育ってきたから、ハンズオンは本当に放置で完成する。
この積み上げがなければ、1本ごとに作り直しになって、最初と同じ大変さが、毎回続いていたと思う。
AIに任せること、人が手放さないこと
ここまで書くと、全部AIに丸投げしているように読めるかもしれない。
そうではない。
私の手に残しているのは、次のようなことだ。
実演に使うファイルや画面に、映してはいけないものが入っていないか。
たとえば、実際の設定ファイルや、秘密の値は、実演には使わず、偽物のファイルだけで実演する。
この線引きは、私が確認する。
それから、実演の結果が想定と違ったときに、どう扱うか。
想定どおりにするのではなく、見たままを出すと決めたのは、人の判断だ。
作る手間はAIに任せる。
何を映して、何を映さないか、結果をどう扱うかは、最後まで人の仕事として残す。
今の私の感覚は、こうだ。
最初に「始めよう」と言って、指示を出す。
そうしたら、完成するまで、ほとんど何もすることがない。
完成したら確認して、微調整をして、それで完了している。
手を動かす時間が消えて、判断する時間だけが残った。
その判断も、全部を最初から見るのではなく、上がってきたものに対して、OKかどうかを決めるだけになった。
講座で教えていることを、講座づくりに使っただけだった
振り返ってみると、これは、私が講座で伝えている内容そのものだった。
やってほしいことを言葉にして、任せる範囲を決める。
結果を検証する仕組みを作る。
うまくいかなかったら、直したことを、次に残る形で言葉にする。
教える側の私が、それを講座づくりに使ったら、作業が楽になり、質も上がった。
それだけの話だ。
大きな組織の環境が整うのを待つのではなく、自分の手で仕組みを作る。
それは、誰の許可もいらない。
だから今、AI-sozoを育てている。
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