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情報収集とリサーチに、想定より時間がかかっている——AIへの頼み方を変えて、調べる時間を短くする

情報収集とリサーチに、想定より時間がかかっている——AIへの頼み方を変えて、調べる時間を短くする

少し調べるだけのつもりが、気づけば二時間たっている。

そう感じたことはないだろうか。

検索して、記事を開いて、別の記事を開いて、前のページに戻れなくなる。
どこまで調べれば十分なのかもわからないまま、タブだけが増えていく。

これは、調べ物が下手だからではない。
「探す」「読む」「比べる」「まとめる」が、ひとまとまりになっていて、どこで時間が溶けているのか見えないだけだ。

リサーチは、四つの動きが重なっている

どこに時間がかかっているのか

調べ物を分けてみると、次のようになる。

動き中身AIとの相性
探すどんな情報があるのか、当たりをつける全体像をつかむのが得意
読む長い資料や記事から、必要な部分を拾う要約や抜き出しが得意
比べる複数の選択肢を、同じ基準で並べる表にするのが得意
確かめる本当にそう書いてあるかを見るここは人がやる

時間がかかるのは、「読む」と「比べる」だ。
ここをAIに下ごしらえさせると、人は「確かめる」ことに集中できる。

手順一:調べさせるときの「頼み方」を変える

目的と読み手を先に伝える

「〇〇について教えて」とだけ頼むと、AIは一般的な話を返してくる。
そこで、頼み方に三つのことを足す。

「私は小さな会社の代表で、〇〇の導入を検討している。
判断のために、①どんな選択肢があるか ②それぞれの長所と短所 ③選ぶときの判断基準、の三つを整理してほしい」

目的と立場を伝えると、返ってくる内容が、自分の判断に使える形になる。

わからないことは、わからないと言わせる

もう一つ、大事な一文を添える。

「確かでない情報は、確かでないと書いてほしい。
情報の出どころも書いてほしい」

AIは、知らないことでも、もっともらしく答えてしまうことがある。
最初に「わからないときはそう言って」と伝えておくと、作り話が混ざる心配が減る。

手順二:比較表にまとめさせる

同じ基準で、横に並べる

複数のサービスや商品を比べるとき、記事をひとつずつ読んで頭の中で比べるのは、時間がかかる。
AIに、表にしてもらう。

「次の三つのサービスを、料金・できること・向いている人・注意点の四つの観点で、表にまとめてほしい。
各項目の情報の出どころも、別の列に書いてほしい」

表になると、違いが一目でわかる。
自分に必要な項目だけを残したり、観点を足したりするのも、AIへの追加のお願いで済む。

出どころの列を、忘れずに作る

先ほどの頼み方の中で、いちばん大事なのは「出どころの列」だ。
この列があるだけで、あとで確かめる作業が、ぐっと楽になる。
どのページのどこに書いてあったのか、たどれるようになるからだ。

手順三:出典を、自分の目で確かめる

「それっぽい」ものほど、疑う

AIのリサーチで、いちばん気をつけたいのは、ここだ。
料金、日付、制度、数字といった、事実の部分は、間違っていることがある。
書きぶりがもっともらしいほど、そのまま信じてしまいやすい。

以前の提案書の記事でも書いたが、AIに競合分析をさせたところ、実際のサイトと突き合わせて、かなりの部分が間違っていたことがあった。
そこから、生成したあとに、根拠を一つずつ実物と照らし合わせる工程を入れるようになった。

確かめる場所を、絞る

全部を確かめる時間はない。
だから、確かめる場所を絞る。

確かめる優先度対象確かめ方
高い料金、期限、法律・制度、数字公式サイトや原典を開いて確認する
中くらいサービスの機能、対応範囲公式の説明ページで確認する
低い一般的な概要、考え方複数の情報で、大きくずれていないか見る

判断に直接かかわる部分ほど、原典に当たる。
出典としてAIが挙げたページが、実在するかどうかも、一度は開いて確かめる。

最新の情報かどうかも、見る

制度や料金は、途中で変わる。
AIの答えが、いつの時点の情報なのかも、あわせて確認したい。
ページの日付や、更新日が書かれているかを見る。

調べ始める前と、調べ終わったあとにやること

「どこまで調べたら終わりか」を先に決める

リサーチが長引く大きな理由は、終わりが決まっていないことだ。
調べ始める前に、AIと一緒に、ゴールを言葉にしておく。

「私は〇〇を決めるために調べている。
何がわかれば、この調べ物は終わりと言えるか、確認する項目を三つ挙げてほしい」

項目が三つ決まれば、それが埋まった時点で終わりにできる。
だらだらと調べ続ける時間が、これで減る。

調べた結果は、メモとして残す

もう一つ、大事なのが、調べた結果を残しておくことだ。
比較表、出典のリンク、判断した理由を、一つの文書にまとめておく。
次に似たことを調べるとき、ゼロからやり直さずに済む。

AIに「今回の調べ物の結論と、出典と、判断の理由を、あとで見返せる形で一枚にまとめてほしい」と頼めば、そのまま記録になる。
ただし、まとめの中の事実も、出典に当たって確かめたものだけを残すようにする。

AIに任せること、人が手放さないこと

AIに任せてよいこと人が持っておくこと
全体像の整理、選択肢の洗い出し何を調べるかの目的づくり
長い資料の要約、要点の抜き出し出典を開いて事実を確かめる
比較表の下書きどれを選ぶかの最終判断

「AIが下ごしらえをして、人は判断と確認に集中する」 リサーチでも、これが現実的な形だった。

調べる時間を、決める時間に回す

リサーチに使っていた時間が短くなると、その分を、決めることや動くことに回せる。
調べ物は、目的ではない。
判断して、次の一歩を踏み出すための材料集めだ。

大きな組織の仕組みが変わるのを待たなくても、自分の調べ方は、自分の手で変えられる。
それには誰の許可もいらない。

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